スポンサーシップ (すぽんさーしっぷ)
「スポンサーシップ(Sponsorship)」とは、メンタリングやコーチングと区別される、より積極的なキャリア支援の形態。スポンサーは相手の代わりに発言し、機会を紹介し、昇進・抜擢に向けて能動的に働きかける。特に女性・マイノリティのリーダー育成文脈で注目される。
スポンサーシップとは
スポンサーシップ(Sponsorship)とは、権限と影響力を持つ上位者(スポンサー)が、有望な人材(プロテジェ)の成長とキャリア前進のために、自らの評判・ネットワーク・影響力を積極的に使う支援の形態である。
シルビア・アン・ヒューレット(Sylvia Ann Hewlett)の研究が、スポンサーシップとメンタリングの違いを明確にしたことで、組織開発の文脈で注目されるようになった。
メンタリングとの違い
メンタリングが「相談に乗る・アドバイスする・心理的支援をする」という受動的な関わりに近いとすれば、スポンサーシップはより能動的である。
スポンサーは本人の「いない場所で」代わりに発言する。「あのプロジェクトには彼女が適任だ」「次のリーダーとして推薦したい」——会議室やポストが決まる場で、プロテジェの名前を出す。
メンタリングは「成長を見守る」、スポンサーシップは「機会を開く」。
なぜスポンサーシップが重要か
ヒューレットらが2010年に上級職約4,000人を対象に行った調査では、スポンサーがいると答えた人は男性19%、女性13%で、女性のほうがスポンサーを得にくい傾向が示された。「頑張れば評価される」だけでは、組織内のインフォーマルな推薦・抜擢ネットワークにアクセスできない人材が埋もれる。
スポンサーシップを意識的な育成施策として組み込む企業が増えている背景にはこうした問題意識がある。
ビジネスStockrとの接点
メンバーの振り返り記録は、スポンサーとなる上司が部下の成長・強み・意欲を具体的に把握するための情報源になります。
参考文献
- Sylvia Ann Hewlett ほか, The Sponsor Effect: Breaking Through the Last Glass Ceiling, Harvard Business Review Research Report, 2010
- Fortune, Want to move up in the business world? Get a sponsor, Fortune, 2012
(2026年10月確認)
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