統制の所在(ローカス・オブ・コントロール) (とうせいのしょざい)
「統制の所在(Locus of Control)」とは、心理学者ジュリアン・ロッターが提唱した概念。出来事の原因を「自分の行動・努力(内的統制)」に帰属するか、「運・環境・他者(外的統制)」に帰属するかの個人差を指す。内的統制傾向と、健康習慣のよさや抑うつの少なさとの関連が報告されている。
統制の所在とは
統制の所在(Locus of Control)は、社会的学習理論の研究者ジュリアン・ロッター(Julian Rotter)が1966年の論文で体系的に示した、個人の行動と結果の関係に対する信念の概念だ(その基礎は1954年の著書で示した社会的学習理論にある)。
内的統制(Internal Locus of Control):結果は自分の行動・努力・能力によって決まると信じる。「うまくいったのは自分がそう行動したから」「うまくいかなかったのは自分の準備が足りなかったから」。
外的統制(External Locus of Control):結果は運・タイミング・環境・他者によって決まると信じる。「うまくいったのはたまたまラッキーだったから」「うまくいかなかったのは上司が悪いから」。
内的vs外的の影響
研究では、内的統制傾向の強い人ほど健康習慣がよく、抑うつが少ないといった関連が報告されている。ただし学業成績などでは結果が一致していない。「自分が変えられる」という信念が、行動を起こすエネルギーになる。
外的統制傾向が強い状態は、学習性無力感と近接した状態でもある。「どうせ自分には変えられない」という信念が、行動を停止させる。
固定的でなく変えられる
統制の所在は固定した性格特性ではなく、経験・環境・フィードバックによって変わりうる。「自分の行動が結果を変えた」という経験の積み重ねが、内的統制傾向を育てる。
ビジネスStockrとの接点
「自分の行動が何をもたらしたか」を振り返る習慣が、内的統制感を育てます。
参考文献
- Jack Mearns, The Social Learning Theory of Julian B. Rotter, California State University, Fullerton, 2004。
- C. R. Snyder, Locus of Control, International Encyclopedia of the Social Sciences(Encyclopedia.com掲載)。
- Gale Encyclopedia of Psychology, Locus of Control(Encyclopedia.com掲載)
(2026年10月確認)
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