SECIモデル (せきもでる)
「SECIモデル」とは、経営学者の野中郁次郎(一橋大学名誉教授、1935〜2025)が提唱した知識創造のサイクルモデル。暗黙知と形式知の相互変換を通じて、組織に新たな知識が生まれるプロセスを4つの段階(共同化・表出化・結合化・内面化)で説明する。
SECIモデルとは
SECIモデルは、野中郁次郎が提唱した組織における知識創造のサイクルモデルで、野中と竹内弘高の英語の著書『The Knowledge-Creating Company』(1995年、邦訳『知識創造企業』東洋経済新報社、1996年)で広く知られるようになった。SECIは4つの変換プロセスの頭文字を取っている。
S(Socialization:共同化):暗黙知から暗黙知へ。直接の経験共有・観察・模倣を通じて、言語化されていない知識が伝わる。OJTや職人の弟子修行がこれにあたる。
E(Externalization:表出化):暗黙知から形式知へ。経験・直感を言語・図・モデルに変換する。振り返りや対話によって「なぜうまくいったか」を言語化する行為がこれである。
C(Combination:結合化):形式知から形式知へ。異なる形式知を組み合わせて新しい知識を生む。データ分析、文書の統合・再編がこれにあたる。
I(Internalization:内面化):形式知から暗黙知へ。文書化された知識を実践を通じて身体化・習慣化する。マニュアルを読んで理解した知識が、繰り返しの実践で「感覚」になる過程である。
振り返りとSECIモデル
SECIモデルの中で、振り返りが特に関与するのは「E(表出化)」のプロセスである。実践の中で培った暗黙知を言語化する——これが振り返りの知識創造における役割である。
また「S(共同化)」は1on1やチームの振り返り会で自然に起きる。個人の経験が共有されることで、他者の暗黙知として伝わっていく。
ビジネスStockrとの接点
ビジネスStockrは、個人の経験を継続的に言語化する(表出化)仕組みを提供します。その蓄積が組織の知識創造サイクルを回す起点になります。
参考文献
- Ikujiro Nonaka, Hirotaka Takeuchi, The Knowledge-Creating Company, Oxford University Press, 1995.
- 野中郁次郎・竹内弘高著、梅本勝博訳『知識創造企業』東洋経済新報社、1996年。
(2026年10月確認)
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