経験学習 (けいけんがくしゅう)
「経験学習」とは、実際の経験を通じて知識・スキル・態度を獲得する学習の形態のこと。デイビッド・コルブが提唱した経験学習サイクルが特に有名であり、「経験→内省→概念化→実践」の4段階を繰り返すことで成長するとされる。
経験学習とは
経験学習(Experiential Learning)とは、座学や読書ではなく、実際の体験を通じて学ぶ学習スタイルのことを指す。特に大人の学習(アンドラゴジー)において、経験はほかの何にも代えられない学びの源泉とされており、「体験を通じた学び」「現場で学ぶ」という概念の理論的基盤になっている。
もっともよく知られている経験学習の理論はデイビッド・コルブ(David Kolb)が1984年に提唱したモデルだ。コルブは「人は経験を内省し、概念化し、実践するというサイクルを通じて学ぶ」と主張した。
なぜ経験が最大の学びの源泉なのか
「70:20:10の法則」という考え方がある。ビジネスパーソンの成長は、仕事の経験(70%)、他者からの学び・フィードバック(20%)、研修・書籍等の形式知(10%)で構成されるという経験則だ。この数字はあくまで目安だが、現場での経験が学びの大半を占めるという点は多くの組織開発の実践者が認めるところだ。
ただし、重要な前提がある。経験は、振り返られた経験だけが学びになる。同じ失敗を繰り返している人は、経験はあっても内省が不足している。経験学習が成立するためには、経験と内省のセットが必要だ。
経験学習と組織開発
組織として経験学習を機能させるためには、個人が安心して振り返りを行える環境が必要だ。失敗を責める文化があると、「何が学べたか」を正直に語ることができず、経験が個人の中に閉じてしまう。
また、上司が部下の経験学習を支援する役割を果たすことも重要だ。1on1の場で「何を学んだか」「次はどう試すか」を問いかけることで、部下の経験が学びに変わるプロセスを組織として後押しできる。
OJTと経験学習の関係
OJT(On-the-Job Training)は、経験学習の考え方を職場に実装した育成手法だ。業務の中で実際に経験させ、上司やメンターがフィードバックを与えることで成長を促す。
しかし、OJTが「経験させっぱなし」「放置」になっているケースも多い。OJTの効果を高めるためには、業務経験に加えて、定期的な振り返りとフィードバックのサイクルが不可欠だ。
ビジネスStockrとの接点
ビジネスStockrは、日々の業務経験を「学びに変える」ためのプロセスを支援するサービスです。AIが問いを返すことで、経験を内省し言語化するサイクルを、日常のルーティンとして組み込むことができます。経験学習のサイクルを組織全体で回し続けるための、インフラとなることを目指しています。
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