心理的安全性 (しんりてきあんぜんせい)
「心理的安全性(Psychological Safety)」とは、チームの中で発言・質問・ミスの報告・提案などを行っても、罰せられたり恥をかかされたりしないと感じられる状態のこと。Googleのプロジェクト・アリストテレスの研究により、チームのパフォーマンスを左右する最重要要因として広く知られるようになった。
心理的安全性とは
「心理的安全性(Psychological Safety)」は、組織心理学者エイミー・エドモンドソン(Amy Edmondson)が1999年の研究で提唱した概念だ。彼女はこれを「チームの中で対人リスクを取ることが安全だという共通認識」と定義した。
対人リスクとは、「的外れなことを言う」「ミスを認める」「反対意見を言う」「わからないと伝える」といった行動が、否定・批判・排除につながるかもしれないという恐れのことだ。心理的安全性が高い状態では、こうした恐れが小さく、人々は率直に発言できる。
Googleの「プロジェクト・アリストテレス」
2012〜2016年にかけてGoogleが行った大規模な調査「プロジェクト・アリストテレス」は、心理的安全性を広く知らしめるきっかけになった。この研究では、高パフォーマンスのチームに共通する要因を探った結果、心理的安全性がチームの成功に最も影響する要因であることが明らかになった。
チームメンバーのスキルや個人の能力よりも、「このチームなら本音を言える」「失敗しても責められない」という感覚が、チームの創造性・学習・パフォーマンスを左右していたのだ。
心理的安全性が学習と振り返りに与える影響
心理的安全性が低いチームでは、失敗を隠す、問題を報告しない、変なことを言わないよう黙っているという行動が増える。これは、振り返りや経験学習が組織として機能しなくなることを意味する。
「何が起きたか」を正直に話せない組織では、同じ失敗が繰り返され、改善が起きない。逆に心理的安全性が高い組織では、失敗を共有・分析し、学びを組織に蓄積するサイクルが回りやすくなる。
上司が心理的安全性に与える影響
心理的安全性はチームの「雰囲気」として語られることが多いが、上司・マネージャーの言動が最も大きな影響を与える。
次のような行動が心理的安全性を損なう:
- 問題を報告したメンバーを責める
- 反対意見を却下する・無視する
- 感情的になる / プレッシャーをかける
- 「なんでできないんだ」という問い方をする
逆に、「ありがとう、正直に話してくれて」「いい視点だね」という反応を繰り返すことで、上司は心理的安全性を育てることができる。
1on1と心理的安全性
定期的な1on1は、心理的安全性を高める実践的な手段だ。特定の部下に向き合う時間を確保し、評価ではなく成長・状態を中心に話すことで、「この人には本音を言える」という信頼関係が育まれる。
心理的安全性の高いチームをつくることは、振り返りが機能する組織をつくることでもある。ビジネスStockrは、こうした組織の土台づくりを支援するため、1on1と振り返りの仕組みをセットで提供することを目指しています。
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